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TEATRO LA GUZZI <1>

映画で出会えるモトグッチ 1(連載10回予定)
 
当劇場ではモトグッチが登場しているイタリア映画をご紹介しています。一部イタリアを舞台にした外国映画なども含まれています。画面をサッと横切るモトグッチを探して、イタリア映画を観てみませんか?
 
ざっとですが、以下のように分類してご紹介していこうと思います
 
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グルッポ アー (Gruppo A)主人公とからんでいるか、登場時間が多い
 
グルッポ ビ (Gruppo B)短いがそれなりにしっかりと写っている
 
グルッポ チ (Gruppo C)ほんの一瞬だけ
 
アルトリ(Altri)その他番外
 
あくまでモトグッチを中心にご紹介していきますので、イタリア映画論みたいな内容には期待しないでくださいませ!!なお、たぶんに個人的感想に基づくものであること、また若干のネタバレが含まれることをご理解くださいませ!! massi
 
Dscf0185.jpg
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★グルッポアーから、ちょっとせつないこの映画

「明日を夢見て」 (L'uomo delle stelle) 1995伊
   ASIN: B00LHCVTGY
   EAN: 4933672243818

監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
出演 セルジオ・カステリット、テッツィアーナ・ロダート

1950年代のシチリア。撮影機材を車に積んだジョー(セルジオ・カステリット)は、映画の新人オーデイションだとして1500リラの手数料で人々を撮りながら島中を周っていた。彼の前に明日を夢見る少女、孤児のベアータ(テッツィアーナ・ロダート)があらわれる。

冒頭、真っ赤な車体にフィッシュテールマフラーはGTVかアイローネだろうか。また広場でジョーの言う事に驚き立ち止まる人々。GTVサイドカーも慌ててエンジンを切ってしまう。他の場面でも数機種。自転車屋の前で修理する姿も。


★グルッポビーからは、コミカルなこの映画

「カサノヴァ 70」 (Casanova 70) 1965伊
   ASIN: B00005HBEX

監督 マリオ・モニチェッリ
出演 マルチェッロ・マストロヤンニ、ヴィルナ・リージ

変わった性癖を持つNATO軍少佐アンドレア(マルチェッロ・マストロヤンニ)が次々にトラブルを引き起こす、艶笑コメデイ。

シチリアに赴任したアンドレアが、娘に手を出して追われる。追っているのはアイローネか?。シリンダーヘッドは1948以降のカバードタイプのようだが、ガーターフォークを付けている。4人乗りで走って自動車に激突する。他に軍用車両も登場する。


★グルッポチからは、珍しい車種が見られるこの映画

「ミラノの奇蹟」 (Miracolo a Milano) 1950伊
   ASIN: B000TLYCTU
   EAN: 4988182110181

監督 ヴィットーリオ・デ・シーカ
出演 フランチェスコ・ゴリザーノ、エンマ・グラマーテイカ

ミラノ郊外のキャベツ畑でおばあさん(エンマ・グラマーテイカ)に拾われて、孤児院で育った人の良いトト(フランチェスコ・ゴリザーノ)。貧しい人々と共に生活を始める。土地の所有者は私兵を繰り出して立ち退きを迫るが、トトは奇蹟を起こし始める。

第2部以降。私兵が乗るアンダーガード付きの単気筒。アイローネかひょっとするとアイローネ・ミリターレかも。小さく白煙を残して走るモトレジェッラ65の姿は貴重。ミラノ市街、信号待ちでニュートラルを出してる姿もモトグッチ?


★アルトリからはとても楽しいこの映画

「踊れトスカーナ」 (Il Ciclone) 1998伊
   ASIN: B0009Y29DS
   EAN: 4959241943262

監督 レオナルド・ピエラッチョーニ
出演 レオナルド・ピエラッチョーニ、ロレーナ・フォルテーザ

フィレンツェ近郊のレヴァンテ(レオナルド・ピエラッチョーニ)の家にカテリーナ(ロレーナ・フォルテーザ)らフラメンコダンサー達がやって来て、田舎町は大騒ぎになる。レヴァンテの足として出てくる愛車モトベカーンの運命と共に事の顛末を描く、笑えて楽しい映画。
 
 
 
 
PS:なにかしら画像も用意しようかと思いましたが、ぜひスクリーン上でモトグッチを探していただきたく、テキストのみでご紹介させていただきます
 
mas
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オイル管理

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少し前ですがBREVA750がファイナルケースからのオイル漏れで運び込まれました。少し前に他店で修理したのに・・・・というお話を踏まえて、オイルシールの交換とともに入念にチェックしました。
 
案の定、ボールベアリングが傷んでいました。オイルシールが新品なのにオイル漏れする・・・・・・ベアリングの磨耗により振れが起きるためにオイルシールのリップが押されてオイルが漏れるというパターンもあるのです。
 
度重なるオイル漏れはファイナルケースの内圧が上がるからだ、と新たにベントを設ける方もいるようですが、上記の点も考慮していただけたらと思います。ちなみにBREVA750、V7、イモラ系などのファイナルケースは独立していて容積が小さいのでベントが設けられていますが、ルマン系などはファイナルケースとスイングアームのトンネルが通じているので容積が大きく、内圧の変化に対応できています。


 
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そして、ケース内はご覧の通り、尋常ではない汚れ方をしています。錆が発生したあとと見受けられました。エンジンに比べファイナルケースのオイル管理は軽視されがちのようですが、きちんとしていないとベアリングの早期磨耗を招いたり、こうした錆の発見が遅れたりします。
 
ギア面には高いストレスがかかるのに、ギアオイルではなくエンジンオイルとおぼしきサラサラなオイルが入れられていることもありました。
 
そして上画像のピニオンシャフトを触ってみると・・・・・・


 
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ベアリングの異常磨耗が進んで、スラスト方向にガタが出ていました。画像から、動いているのがわかりますか?
  
外見上は単純なオイル漏れでしたが、実際の症状は重く、オイル管理の重要さがよくわかる事例となりました。
 
mas

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