TEATRO LA GUZZI <6>
- 2016.04.07 Thursday
- penso che・・・・・コラムなど
映画で出会えるモトグッチ 6(連載10回予定)
当劇場ではモトグッチが登場しているイタリア映画をご紹介しています。一部イタリアを舞台にした外国映画なども含まれています。画面をサッと横切るモトグッチを探して、イタリア映画を観てみませんか?
ざっとですが、以下のように分類してご紹介していこうと思います
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グルッポ アー (Gruppo A)主人公とからんでいるか、登場時間が多い
グルッポ ビ (Gruppo B)短いがそれなりにしっかりと写っている
グルッポ チ (Gruppo C)ほんの一瞬だけ
アルトリ(Altri)その他番外
あくまでモトグッチを中心にご紹介していきますので、イタリア映画論みたいな内容には期待しないでくださいませ!!なお、たぶんに個人的感想に基づくものであること、また若干のネタバレが含まれることをご理解くださいませ!! massi
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新宿駅の新しいバスターミナル「バスタ」のニュースから・・・・・
でも、上の画像は警官が来て「バスタ!!」と叫んでいるわけではありません。これから始まるモトグッチ・パレードの警備に来てくれているのでした。
★グルッポアーから、「ああ、もうやめて!」
「ミニミニ大作戦」 (The Italian job) 1969英
ASIN: B000EWBUO4
EAN: 4988113756525
監督 ピーター・コリンソン
出演 マイケル・ケイン、ノエル・カワード
新宿駅に新しくできたバスターミナル「バスタ」がテレビで連呼されて思いついたテーマ「バスタ」ですが、これはイタリア語でbastare(=充分である)という言葉を元にした「バスタ!」「もうけっこう!」「やめて!」という意味でよく使われる言葉なのです。
ミニミニ大作戦(近年公開された新作ではありません)において、あまりにもモトグッチやフィアットが無残にやっつけられるので「バスタ!」「もうやめて!」のメッセージをこめて・・・・・
イギリスの組織がフィアット社に運び込まれる金を奪うため、トリノの街を大混乱に陥れる。イタリア車が次々とやられていく点では不満な映画。またオープニングのつづら折れの峠道を見ると、北イタリア製の車が足腰をしっかり造られてきたわけがわかるような気がする。
フィアット社の金輸送隊を守る白バイは交通警察のファルコーネ・ツーリズモ。階段を駆け下り、ジャンプし、スライデイングし、と様々なアクションシーンを演じてくれる。ただしコテンパンに負ける側だが。
★グルッポビーからは、「かんべんして!」
「黒い法廷」 (Corruzione al Palazzo di giustzia) 1972伊
監督 マルチェッロ・アリプランディ
出演 フランコ・ネロ、フェルナンド・レイ、ウンベルト・オルシーニ
検察や政界に食い込む悪に翻弄される判事達を描いている。冒頭、V7ポリッツィアが登場する。また途中、チンピラ二人組が乗っているチョッパーのベース車両はなんだろう?
カルロ・グッチ設計のハイドロリック・サス(液圧=油圧サス)装着モデルで、これは1947年からの採用。さらに赤が基調のやや丸いタンクは1952年頃からの採用。候補にはアイローネ・アストーレ・ファルコーネなどの1952年以降のバージョンが挙がるが、ひどくカスタムされているので(かんべんして!!!笑)、これ以上の判別は不明。この映画の製作年から考えれば、最も遅く1967年まで製造されたファルコーネと考えるのが妥当ではなかろうか。
★グルッポチからは、「もうたくさんだ・・・」
「アパッショナート」 (Senza Pelle) 1994伊
ASIN: B000657P9S
EAN: 4988003968137
監督 アレッサンドロ・ダ・アラトーリ
出演 キム・ロッシ・スチュアート、アンナ・ガリエナ
神経障害を持つ繊細な青年サヴェリオ(キム・ロッシ)が人妻ジーナ(アンナ・ガリエナ)に片思いを寄せる。双方の家族を巻き込んだ苦悩を描く。サヴェリオの報われない愛を見ているとどうしても「もうたくさん・・・・・」気持ちが重くなっていってしまう。
映画後半、2人が歩くローマの街角。交差点に置かれている青のモンツァだ。
mas
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