東京モーターサイクルショー 2014
- 2014.04.19 Saturday
- moto・・・・モトグッチ・整備など
去る3月28日、東京モーターサイクルショーに行ってきました。3週間も経って今更ですが(笑)
モトグッチブースは、ピアッジオグループジャパンの一角にありました。でもなんだか一番奥で目立たなかったのが残念です。4メーカーを出展するグループなので仕方ないのですがどことなく序列を感じます(笑)。愛が感じられないと思ってしまうのはグッチストのひがみでしょうか?まあでもいいでしょう、金主が次々に変わってもモトグッチの強みは、ゆるがないアイデンティティを持っていることなのですから。陽が当たっても当たらなくてもそこに変わらず存在できるのはしっかりした歴史と多くの古いファンを持つ厚みによるものでしょう。
ブースにはカリフォルニア1400をメインにV7が展示されていました。このカリフォルニアはモトグッチの最大排気量エンジンを搭載しています。そういえばスズキブースには昨秋のモーターショーにも出されたリカージョンという600cc並列2気筒インタークーラーターボ車が出ていました。これは4輪車での省エネ技術として定着しているダウンサイジングという手法にそっているのでしょう。エンジンを小型化(小排気量化)して、過給機で補うのです。排気量を小さくして、従来捨てるだけの熱量だった排気ガスを利用してパワーを得る。高効率化、低燃費化の手法と言われています。
さて一方モトグッチのカリフォルニア1400はというと、排気量を増すことで希薄燃焼でもトルク(トルク感)を得られるようにしているのだと思います。そうして排ガス規制をクリアしつつユーザーの要望に応えて従来の乗り味をなるべく失わないにしている。この小排気量化と大排気量化を比較して、どちらが正解というものでもないと思いますが、後者のほうは今後の開発には苦労するんじゃないのでしょうか。このカリフォルニアでボアが104mmですが、これをあと何ミリ広げられるでしょう?火炎伝播の速度以上にボアを広げても混合気を燃やしきれないのでガソリンエンジンのボアにはある程度限界があると言われていることとオートバイである以上スペースにも制限があるからです。
ボアについてはツインプラグで対応すれば?と言う向きもあると思いますが、着火点を倍に増やしても燃焼時間が半分になるわけでもありません。現実にはプラグをつけることができる場所は所詮限られているので、それが燃焼時間短縮のための最適な位置にあるわけではないからです。ほかにボアが大きくなれば大きくなるほど熱ひずみによるオイル消費の増加の懸念も考えられます。
ちなみに、よくガソリンエンジンのボアの限界は150〜160mmと言われるそうで、それは20世紀前半の航空機レシプロエンジンの開発のなかで出た数字だということですが、これをオートバイエンジンの参考にするにはやはりスペースの問題と、どこまで回転数を上げられるかという問題があるように思います。
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さて、車体メーカーのブースを離れてさらにウロウロしてみます。
モーターショーと違ってパーツメーカーの技術的な展示は少ないなか、MITSUBAのブースに展示されていたブラシレスACGスタータ(ACG=ACジェネレーター)など眺めていましたら、スタッフの方が「今日は何をお探しですか?」と声をかけてくださいました。慌てて「いえ勉強しようと思って見ているだけでして・・・・・汗」
スタッフさんが「アイドリングストップのニーズから」とおっしゃる、私が見ていたACGスターターは従来使われているACGと同じサイズですが、これで始動できるのは150ccエンジンくらいまでだそうです。
ちなみにさらに大きいエンジンを始動するには、より大きなトルクが必要→強い磁界を得るためにステータコイルの巻き数を増やす(電流を変えないという前提)→巻き数とともに長くなるので抵抗が増えるので電線の線径も太くする必要がある→モーターが大きくなる。他にも要素があるかもしれませんが基本的にはこうなると思います。ですので発電に足るサイズであっても大型バイクのエンジンを始動するには小さすぎるのですね。
さらにスタッフさんは「センサーのスペースも必要ですので」ということをおっしゃいました。「ん?センサー?」と内心思いつつブースを離れた馬鹿な私は、マブチモータのように「電気を流せば回る」くらいなイメージで話を聞いていたわけです。元はACGだから恐らく3相(MITSUBAのHPにはそこまで書いてありませんでしたが)なので、センサーから角度情報を得て順番に電流を流す。脳内妄想空間でリニアモーターカーがゆっくり走り始めました。
ときどきお世話になる知恵袋氏に電話すると、1極に電流を流して磁力を発生させたあと2極めにはじわっと電流を流して磁力を増し1極めに引っ張られていたバランスを崩して(123123と繰り返し)回転につなげる、という説明をしてくれました。「じわっと」というコントロールまでやっているのですね。
せっかくなのでモトグッチにアイドリングストップ機構が搭載されるか考えてみました。コストなどは別として。
まず、アイドリングストップという行為は省エネとCO2排出低減に有効な手段です。とはいえエンジンを切ってからセルモーターでの再スタートを繰り返すとバッテリーの消耗と接点を有するセルモーターの損傷が心配です。それ以外にも日本自動車工業会はエンジン停止中に「エアバッグなど安全装置や方向指示器が作動しない」こと、オートバイには関係ないですが「ブレーキを何度か踏むと効かなくなる」(サーボが効かないので)ことなど手動アイドリングストップの注意点を挙げています。
ということから、できることなら採用したいACGスターターですが、モトグッチは他社に比べて搭載しやすいエンジン形式かと思います。いにしえのV7やBREVA1100以降のモデルで発電機を置いているように、Vバンクのあいだに大型化したACGスターターを置くスペースがあるからです。ただ、大型化と言ってもコイルの巻き数を増やすためにACGスターター本体の径が大きくなりすぎるとVバンクに収まらなくなります。ステータを複列化(缶入りパイナップルの切り身が重なっているイメージ)することで巻き数を増やすということはできるのでしょうか。
次にクランクシャフトがジェネレーターを回す分にはよいとして、始動時にスターターがクランクシャフトを回す高トルクにベルト駆動で耐えられるでしょうか。V7やBREVAではベルトのスリップを防ぐためにオルタネーター自体の位置を調整することでベルトの張力を得ていますが、4輪車のシステム(4輪では統合型スターター、ISGシステムと呼ぶようです)を参考にすると、より大きな減衰力を発生できるテンショナーをあらたに装備しないとやはり無理なようです。
もうひとつはバッテリーの問題です。大容量バッテリーを積むために車体設計からバッテリースペースを考え直さないとならないでしょう。頻繁にアイドリングストップした際の対策も必要な気がします。大電流充電に耐えるバッテリーとか、残電力が少なくなったらアイドリングストップを自動停止するとか。でも残電力は電圧だけではわからないのか・・・。また知恵袋氏に電話しないとならないようですね。
結論ですが、こうしてみるとモトグッチへのアイドリングストップ機構搭載は意義は多少あれど、まだまだ難しいように思います。そのぶんパーキングエリアなどで長いアイドリングをさせたり空ぶかしをしたりの無駄な行為をやめたほうがよほど・・・・・と走り回って何も無し(笑)な話になってしまった東京モーターサイクルショー脱線レポートでした。
mas
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倍返しだっ!
- 2014.01.23 Thursday
- moto・・・・モトグッチ・整備など
昨年の新語流行語大賞は4語が年間大賞を受賞するという結果に終わりました。過去にも複数の大賞という年があったそうで、たとえば近年では2008年の「アラフォー」と「グー!」。思い出しましたか?授賞式に出た方の名前も覚えてますか?
全受賞記録がネットで見られます。なかなか面白いです。初期は新語に金銀銅賞、流行語に金銀銅賞と設定していたことを知りました。大賞は1語という規定はないようですが、今回のように絞りきれないのであれば金銀銅と特別賞くらいに順位をつけてもいいのではないかと感じました。そうでなければ錚々たる選考委員の方々にとっては簡単すぎる作業に違いありません。
ちなみに私なら「倍返し」を選びます。ほとんどテレビドラマを観ないのにあのドラマにかぎっては予告CMの迫力に釣られて初回から録画して観てしまったものですから、もっとも馴染みがあるというだけの理由で。ですが、この言葉を聞くうちに自分の仕事にあてはまるものがあると気づいたのでした。
いや、お客様への「復讐」ではありませんよ!(笑)
昨年のことですが、そこそこ汚いルマン3を買ってくださったお客様がいらっしゃいました。リパラーレにおいでになったことがある方はご存知かと思いますが、リパラーレに置いてある中古車はあまり磨かれていません。それは私どもが磨いていないからであって本当はよくないことなのですが、日々の整備のほうに気が奪われてなかなかゆき届きません。そんな状態ですので「ではこれ買います」と言ってくださると、それだけ信用して店を選んでくださったのかと気持ちが引き締まるものです。
そういうときこそ「倍返し」をと思わずにいられません。このときは中古新規登録をしたので車検整備と等しい通常の整備があり、前オーナーが置いていらした期間が長かったことに対応する整備があり、さらにユニバーサルジョイントやカムチェーンテンショナーの交換などをいたしました。この場合、ユニバーサルジョイントは距離相応に作動が軽くなっていたものの「まだまだ要交換と言うには早いな」という感じでしたが、あのときのお客様のご様子を思いだすにつけ、「いずれはガタが生じて交換するようになるならいっそ今・・・」と中古車でありながら予防整備の面でも深い領域に踏み込んでいくことになってしまうのです。
ユニバーサルジョイントを換えるだけでなく、当然ジョイントをホールドするベアリングも換えなければなりませんし、ついでにこの一連の整備の際に姿を見せるトランスミッションのレイシャフトオイルシールも交換しました。なんだかこまごまと書いておりますが、これらのパーツってかなりのお値段になるんですよ!!書かずにはいられません。以前知り合いの酒造の社長さんが「いろんなメーカーで山田錦を使うとそれをラベルに書かずにいられないのは山田錦が涙がちょちょ切れるほど高いからなんですヨ」と話してくれたのを思いだしています(笑)
このお客様はそこそこ汚いルマン3を、その完成形も見られない状態でリパラーレが提示した金額を黙って払ってくださり、またこのルマン3がそこそこ傷んでおりましたのでかなりお待たせしましたが、これまた黙ってお待ちくださいました。それだけに私どもは借りを作ったような心持ちでしたので、それ以上のものをお返ししたつもりです。いままでに何人か同様に、店をまるまる信用した買いかたをされた方がいらっしゃいました。バッテリーがあがったままエンジンすらかからないモトグッチ、初めていらしてたまたまあったモトグッチを、わずかな会話のやりとりだけで買われる方がごくたまにいらっしゃいます。変な言いかたですが「人使いがお上手だなあ!」と感服するばかりです。あまりにも気持ちよく買ってくださると「あれもやっておこう」「ここもやっておこう」と手間も時間もかけてしまい、いつの間にか利幅を狭めていたなんてことがままあります。けれどもそういうときは「このお客様ならいずれまた整備にも持ってきてくださるだろうし」と率直に思えるものなのです。
実際中古車を売るのにろくに洗車もせず、エンジンの音も聞けない状態で「いかがですか?」なんて決して丁寧な販売方法ではないと思います。ですが、それでも現状の向こう側にあるものを見越していただける、私どもの仕事の質の面で信用してくださったお客様に感謝するばかりです。
お客様のことに関する内容を書くと、どのタイミングで書いてもどんなに一般的なこととして書いても、「あれは自分のことなんじゃないのか」と気に病まれる方が出てしまうのでは?と書きかけては止め、書きかけては止め、なかなか筆が進まないのですが今回はちょっと書いてみようと思います。
さまざまなご相談にお見えになるさまざまなお客様は当然ご自身の「こうしたい」というお気持ちがあってそれは構わないのですが、それに沿った応えが得られない場合はあまり耳を貸していただけない場合があります(話し方が悪いのが原因かもしれませんが)。さらに困りますのはすべてが解っている様子を示される方もいらっしゃってご説明を続けることもできないことだってあります。
わざわざお店までおいでいただいたのですから、こちらから情報を吸収しないままではもったいないと思いませんか?もちろん私どもも「こうされたほうがいいですよ」「こういうことはしてはマズイですよ(現行モデルで言えば燃調などの改変でしょうか)」と明確に言えることと、お客様の好みによって選択肢があることとを分けているつもりです。
ちなみに私の体験談ですが、実はだいぶ若いころに一時期アマチュア無線を一生懸命やっていまして、買い物は秋葉原の量販店にばかり行っていた私に近所の先輩がわりと近くの小さなお店を紹介してくれました。社長さんが一人でやっていらしてやはり最初のうちは敷居が高く感じたのを覚えています。そのうち新しいスピーカーが欲しくなって、自分の無線機専用にメーカーから発売されていたモデルを買いに行きました。ところが社長さんはメーカーが同じでも別のモデルを勧めてきたのです。
そのほうが「音質がいいから」と言われましたが、専用のスピーカーのほうが当然無線機にデザインも合わせてあってラックに並べるとカッコイイのです。若輩の私は小さな店内をウロウロしつつ迷いに迷い、ようやく30分ほど経ってから(笑)勧められたスピーカーを買うことにしました。すると社長さんがごく軽い語調で「おめでとう」と言ったのです。そのときは内心(へ?)といまひとつピンと来ませんでしたが、いまこういう仕事をしていて、あのときの社長さんの気持ちがちょっとわかるようになったかもしれません。
だからと言って、プロの言うことにはなんでもかんでも黙って従え!!と言いたいのではないと、あらためて一応かいておきます。ですが、ネット上のさまざまな情報などに翻弄されているユーザーもあまりにも多いのです。ユーザー情報だから信用できる、店の言うことには商売がかかっている、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、商売だからこそ一箇所で看板を掲げているからこそ真摯に対応したいと思う店もあるのです。ユーザーによる情報も良し悪しの基準が異なります。曰く「純正の○○より社外の○○のほうが調子良かった」そもそも純正の○○自体はきちんと作動していたのでしょうか?おまけに、古い雑誌でもご覧になったのでしょうかいまだに「○○はセッティング出ないから○○に換えないと」と断定的におっしゃる方までいらっしゃるのには正直閉口してしまいます。
見た目カッコイイからのカスタム、自分の使い方に会わせてのカスタムなら構いません。ですが性能面はウソはつけないと思っています。そもそも部品について「アッチよりコッチのほうが良い」という絶対評価は必ずしもできません。それぞれの性格付けやターゲットが異なるからです。解りやすいところでは、タイヤだってオンロード・オフロードの違いから、レース用・スポーツツーリング用とフィールドに会わせています。改造にしてもいろいろな経験を咀嚼し消化した方が次のステップとしてチャレンジするのはいいとして、それを経験値や環境が異なる人々まで同じように論じるのは問題です。
そもそもメーカーがチョイスした部品で構成されたオートバイが、結果的にそのメーカーのテイストを体現しています。せっかくイタリアの文化モトグッチをチョイスしてくださったんですから、まずはそのテイストを味わっていただけたらと思います。GUCCIのバッグにワッペン貼ったり刺繍したりは、たぶんなさらないでしょう?(笑)
少しノーマル非ノーマルの話に流れ過ぎました。すみません。ところで私も志賀も愛車を改造しております。闇雲に改造反対とは言うつもりもございません。
中古車のほうに話を戻します。
ネット販売や遠隔地のショップからの購入など、さまざまな形態でオートバイを買えるようになりました。クレームに持ち込むこともままならない遠隔地売買なんて勇気があるなあと思う一方、玉数が少ないので致し方ない面があるとも思っています。しかしながら現実にはとんでもない状態の車両が多くて、それらがリパラーレに持ち込まれています。ピカピカな外観なのに中身が・・・・そんな笑えないギャグのようなことだって頻繁に起きているのです。売り手に悪意があってのことかどうかは私にはわかりません。「調子はまあまあいい」という評価とともに持ち込まれる中古モトグッチにいざ手をかけてみるとヒドイ状態だったとしても、調子の良し悪しは残念ながら売り手の方の主観なのですから。そこが「見極めてください(売り手を、お店を)」とお願いしている点なのです。
ちなみにネットで「リパラーレで整備済み」という説明がつけられたものも見ましたが、調べてみたら(でも整備したの○年も前だぞ)とか(でもこの方は最低限の整備しかされなかったぞ)ということもあります。それでも「整備済み」という文言は少なくとも「ウソ」ではないですよね(笑)
まあいろいろありますが、先にも書きましたが玉数が少なく選択肢がないので、最近ではお客様も腹が座ってらして「どうせちゃんと走らないだろう」と予測したうえで、事前にご連絡までいただいてよそで買ってきたモトグッチを持ち込んでこられます。整備をさせていただいて、しかも日本にきたモトグッチが1台復調することにそのお客様が投資してくださることになるのでとっても有難いのですが、出費は相当なものになります。これが「当たり前」になって「中古グッチには金がかかる」と言われてしまうのは悲しいです。
そんなにあれこれ言うならリパラーレで中古車を揃えとけ!と言われてしまいそうですが、中古車の在庫よりできる限り部品の在庫のほうを大事にしたいので申し訳ありません。
さて、話の始まりは「倍返し」でしたが、上記中古車のような初めて触る車両の整備においては、イヤでも労力が「倍」かかることだってあります。定期的に整備されてこなかった車両は隠しイベントが盛りだくさんです。ネジ1本錆付いていたら普通に外れるべき部品一つ外すのに思わぬ労力を費やされることになります。前に整備をした方がとんでもない切った張ったをしてしまっていることもありました。もっとも極端な例は・・・・・何をしたかったのか不明ですがクランクシャフトのオルタネーター接合面をリューターかなにかで盛大に削ってしまったものだってありました。高回転運動しなければならないのでわずかでも重心が狂ったらクランクシャフトはアウトです。振れが生じないように持ち運ぶだけでも注意しなければならない部品なのに。またオイル下がりの症状が出ているモトグッチが持ち込まれ、バルブとバルブガイドを交換するためにヘッドをバラしてみたら、なんとバルブガイドが指でグラグラ動いた!ということもありました。バルブガイド交換をして圧入に失敗したのでしょう。これはヘッド交換になりました。中古車を買って、さらに大整備を課せられて、こんな倍返しが起きない業界になるとよいのですが。
だいぶダラダラと、かなり愚痴っぽくなってしまいましたが、ようやく「倍返し」に再びつなげたところで筆を置こうと思います。
よくご質問いただくのですが、よそで買われたモトグッチも整備させていただいておりますのでご遠慮なくご相談ください。「アイドリングしないんですがこんなもんですか?」「加速はこんなもんですか?」というご質問も絶えませんが、モトグッチに罪はなく、それは未整備箇所を貯めこんだ前オーナーの負の遺産のようなものですので、当たり前のことをきちんとすればちゃんと治ります。ただその出費を新オーナーが担うことになるのがお気の毒に思えてなりません。でも信頼してお任せいただければ「倍」までいけるかどうかわかりませんしお客様にはわかりずらい部分だと思いますが、いただくお金以上のことをモトグッチに乗っけてお返しできるよう頑張っておりますので。
2014/04/18追記
以前書き込みいただいていたコメントを誤って消去してしまいました。もうしわけありません。
ハンドルネームもすでにわからないのですが、ルマン3を買ってくださったお客様、おっしゃる通り今回材料として使わせていただいたのはお客様のルマン3ではございませんでした。
でも同じ精神で整備させていただきお届けいたしました。元気に走っているとのことで大変うれしく思っております。 升本
mas
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あけましておめでとうございます。
- 2014.01.06 Monday
- notizie・・・・・・・・お知らせ
あけましておめでとうございます。
モトグッチリパラーレは本日6日が仕事始です。
今年もMOTO GUZZIに対しまして皆さまのご期待に沿うべく奮励努力(笑)致しますので、ご愛顧の程宜しくお願い申し上げます。
RIPA-Shiga
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Buon Natale
- 2013.12.24 Tuesday
- notizie・・・・・・・・お知らせ
今年も暮れ様としておりますが、皆さまのお蔭をもちまして今年も無事業務を続けていく事が出来ました、御礼申し上げます。
翌 2014年もご愛顧の程宜しくお願い申し上げます。
Shiga & Masumoto
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シフトタッチ
- 2013.11.21 Thursday
- moto・・・・モトグッチ・整備など
このパーツがどこの部分かおわかりになりますか?
V11以前(カリフォルニアを除く)のモデルで使われているシフトリンケージの一部です。実は私のカリフォルニアのシフトペダルの遊び、と言うよりガタが調整だけではカバーできなくなったので、このパーツを交換することにしました。
右が今までついていたパーツで、左が新しいものです。右のパーツはだいぶ前に遊びを減らすべく下部ジョイントをスフェリカル・ジョイント(俗にピロボールと呼ばれています)に換えてありましたが、上部ジョイントの磨耗も進んでしまいました。
カリフォルニアの場合は特にリンケージが多いので、小さなガタでも「チリも積もれば・・・・・」で大きなガタガタになってしまうのですが、ルマンなどスポーツモデルでもこのわずかな差で劣化したシフトタッチがかなり改善されます。
合わせてシフトペダルのスラスト方向の締め付け調整も有効です。カチャカチャと音がする、全体のガタが多い、などご相談ください。音が出る、ガタがあるということはエネルギーの損失が起きているということです。足首の負担軽減にもなるのですから。
シフトタッチの話になりましたので
よく「2速から3速に入りづらい・・・ミッションになにか起きてるのでは?」というご相談をお受けします。・・・が大抵の場合ミッションの故障ではありません。オイルの劣化という場合と、多くはシフトペダルの調整不足とクラッチレバーの調整不足です。稀に「実は最近新しいブーツを買った」という例もありましたが(笑)
調整不足のまま、朝は身体が元気なので不具合に感じなかったものが、ツーリング後半になって疲れが出て足首の動きが悪くなって「3速に入りづらい」という現象につながることがあるようです。「3速」は単にいち例ですが、特定のシフトポジションだけ感じるというのは加速過程での乗り手のクセではないかと思われます。シフトドラムの設計や製作上、特定のポジションにだけ不具合があるということはないと思います。
リパラーレで納車するモトグッチにはペダルやレバーの高さなど最善と思われる状態に調整を施してありますが、オーナーさんがある程度乗り込んでわかる要求もありますのでお申しつけください。また、よそで買われたモトグッチでもご不満があれば放っておかずにご相談くださいませ。こんな小さな調整もファインチューニング、大きなお金をかけることばかりではありません。
mas
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予約受付?
- 2013.10.22 Tuesday
- notizie・・・・・・・・お知らせ
”California1400 Custom”12月販売開始予定です。
価格は1,948,000円(12月販売予定)
直ぐ無くなりますよお急ぎ下さい(笑)
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夏期休暇のお知らせ
- 2013.08.04 Sunday
- notizie・・・・・・・・お知らせ
お客様 各位
毎度ご愛顧いただきまして有難うございます。
弊社夏期休暇の為、勝手ながら下記の期間休業させていただきます。
ご迷惑をお掛けする事と思いますがご了承の程お願い申しあげます。
8月13日(火曜)〜8月16日(金曜)迄
17日(土曜)より通常通り営業致します。
宜しくお願い致します。
MOTO GUZZI RIPARARE Corp
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マイナーチェンジ
- 2013.06.28 Friday
- moto・・・・モトグッチ・整備など
V7Specialのカラーリングが変更になりました。
1000Sを模倣した様な、しかし、当時イタリア国内では販売してなかったんですが、
しかし、近頃の日本向けモデルは魅力が------?
グッチストが驚く様なモデルは?------出ると思いますが。
RIPA-Shiga
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遠方より友きたる
- 2013.05.01 Wednesday
- oggi・・・・毎日のこと・様々なこと
モトグッチの聖地、マンデッロ・デル・ラーリオから友人が来ました。
お箸でコロッケ弁当を食べてます(笑)
mas
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マンデッロの春
- 2013.03.31 Sunday
- oggi・・・・毎日のこと・様々なこと
モトグッチの町、マンデッロ・デル・ラーリオからの便りです
モトグッチ工場(左)と駅にはさまれた駐車場の土手に桜が咲きました
綿が飛んで春が来るというフェリーニの映画がありましたが
マンデッロの春は桜が呼んでくれるようです♪
mas
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