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今回はMOTO GUZZIのカムシャフトを含むバルブシステムを説明します。
最初にクランクシャフトが回転しカムチェインをへてカムスプロケットにより1/2に減速されてカムシャフトが回転されます。そして、カムシャフトに設けられたカムに接触したバルブプランジャーが上下に動きプッシュロッドを通じシリンダーヘッドに設けられたロッカーアームをへてバルブを開閉します。以上が簡単な作動説明ですが、ここで問題になるのがカムによりバルブプランジャーを押上げる時にバルブスプリング(バルブを閉じる働き)の圧力により強く反発力を受けカムフェースとバルブプランジャーの両接触面が偏摩耗を起こし表面にピッチングが発生し正常なカムプロフィールを形成しなくなりバルブタイミングが狂いバルブの動きが不規則となりバルブ閉時にバルブシートに強く叩付けられバルブノイズの増大やバルブサージング等のトラブルを起こしやすくなります。又、エンジン設計の重要な目標の一つはエンジン作動時のフリクションロス(摩擦損失)をいかに小さくする事が出来るかです。このフリクションロスは全回転域で折角のパワーを消費し大きな問題となりエンジニアを悩ませます。 それでは、MOTO GUZZIのエンジニアはカムシャフトを含むバルブシステムをどの様に考え設計しているのでしょうか。 |
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図4はLeMansのOHV(OVER HEAD VALVE)EINGINEのカムとバルブプランジャーの略図ですが図の様にカムフェースの中心とバルブプランジャーの中心をオセットとしてあるのでカムシャフトが回転しバルブプランジャーを押上げる時バルブプランジャーは回転しながら押上げられます。これにより両パーツの接触面の関係は滑り摩擦では無く転がり摩擦となりフリクションロスが小さくなると共に摩耗も防止します。 | |||||||||||||||||
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