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 モーターサイクルにも排気ガス規制が行なわれる様になりました。

 この規制に呼応するべく「MOTO GUZZI 社」は一般に使用されているのO2センサーではなく、より優れたラムダセンサー(通称名)を採用しました。

 MOTO GUZZI 社のラムダセンサーには、白金/イリジュウムを使用していますが、その両端に酸素濃度差を生じると酸素イオンが発生し起電力が発生します。 この起電力は理論空然比相当の酸素濃度付近を境に大きく変化する為(参考[Fig.1]) この起電力を計測し、実際の空然比の情報を得ています。

 ECUはこのラムダセンサーからの情報を読みとって設計空燃比(最適空然比?)でエンジンが作動出来る様にインジェクターの燃料噴射時間を決定しています。

 このラムダセンサー(白金/イリジュウム ラムダプローブ)は左右シリンダーの排気ガスが集合する”エキゾーストチャンバー”に装着され排気ガス内の残留酸素の量を計測しています。

 このセンサーの特徴は、[Fig.1]をご覧になればお判りと思いますが従来のO2センサーに比べ酸素量を計測出来る幅が広く、空燃比のフィードバック制御によるフューエルインジェクション制御がエミッションコントロールだけでなく、広範囲な空燃比によるエンジンコントロールが可能となりました。

 このラムダセンサーは, パーシャルスロットル開度からの急激なフルスロットル等の過激な変化にも確実な空燃比制御が出来る為、以前より一般レーシングエンジン等に採用され現在では最も優れた酸素量計測センサーと考えられています。


λ(ラムダ)=供給される空気量/理論要求空気量=1(理論要求空然比)---正しくは吸気制御の目標に高出力を求めた場合、理論空然比(14.7:1 重量比)にはなりません。

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